2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

第71期名人戦

第71期名人戦が終了した。 蓋を開けてみれば、磐石な指し回しを見せた森内名人の圧勝だったように思う。羽生さんは慎重になりすぎていて、持ち味が生かしきれなかった。ああ、三割名人の悪夢が再び…相変わらず持ち時間九時間では滅法強い。 この二人の名人戦…

オマル・ハイヤーム『ルバイヤート』

たのしくすごせ、ただひとときの命を。 一片の土塊もケイコバードやジャムだよ。 世の現象も、人の命も、けっきょく つかのまの夢よ、錯覚よ、幻よ! 11世紀のペルシアにこんな詩人がいたなんて。浮世の虚しさを知りながら、ただひたすら酒を呑めと呼びかけ…

ホルヘ・ルイス・ボルヘス『ボルヘス・オラル』

晩年のボルヘスがベルグラーノ大学で行なった講演録。扱われたテーマは『書物』『不死性』『エマヌエル・スウェデンボルグ』『探偵小説』『時間』の五つ。邦題は、これがボルヘスの「書いた」ものではなくて、ボルヘスの口から「語られた(オーラルな)」も…

武部利男訳『白楽天詩集』

詩の翻訳は難しい。特にその詩が韻文の厳密な形式によって書かれている場合はなおさらだ。意味だけ訳せればそれでよし、というわけにもいかないだろう。 散文と韻文についての講義で、プリントが配られた。そこに並んでいるのは漢詩とひらがなの文字ばかり。…

藤本勇一『ヒューマニティーズ 外国語学』

学校での言語学習の目的は、言語行為の領域のごく一部を柵で囲い、就職に役立つような、あるいはパーティで社会的信頼を得られるような、文化的エリート人間を養成することにある。確かに、こういったものを習得するのは素晴らしいことだが、言語に内在する…

ウィリアム・モリス『理想の書物』

最も重要な芸術を問われたなら「美しい家」と答えよう、その次に重要なのは「美しい書物」と答えよう。 モリスは、機械によって大量生産される安っぽい本を軽視し、中世の職人たちの高い技術によって生み出された本を評価していた。活字・挿絵・構図・印刷・…

ブルース・チャトウィン『どうして僕はこんなところに』

原題は『What am I doing here』 「What am I doing here」この言葉を聴いても何も感じない人は、読んでも退屈だろう。生涯放浪を続けたチャトウィンの有名な人、無名な人との出会い。誰もが個性的で面白い人たちばかりだ。一番印象に残ったのはマルローとの…

テラフォーマーズ 五巻 感想

テラフォ5巻の発売日。収録話は31話〜41話。イザベラワンパンから加奈子のランキング判明辺りまで。 ・表紙はアドルフ。カバー裏の絵がすごくいい。アドルフはずっとこれを持っていたのか… ・ドイツ班はこれで終わりなんだろうか。結局難易度の高いベースは…

トム・ルッツ『働かない 「怠けもの」と呼ばれた人たち』

タイトルに人目惚れ。 毎日ソファーに寝そべって何もしない息子を見て、著者は腹をたてる。しかし、この怒りはどこからくるのだろうか。その疑問を解決するべく、勤労主義と怠け者主義(スラッカー)の歴史を紐解いていく。 勤労主義者とスラッカーは両極端…

村営山中湖キャンプ場

新歓キャンプへ行ってきた。 晴れていれば自転車で行こうと思っていたのに、雨の予報だった。前日まではあまり強くはならなそうな予報だったが、当日になると「強雨」に変わっていた。迷った挙句車で行くことにした。 道の駅ふじおやまでバーベキューのため…

アミノバイタル

ボルダリングジムで始める前と終わった後に飲んでみた。4時間ほどジムにいて登ったが、次の日の筋肉痛があまりない。これはアミノバイタルのおかげなのか、身体が慣れてきたのか、「宿場」でいいものを食べたからなのか…火曜日が生ビール半額というのが素晴…

ミレー ハイブリッド

横浜へ出張してクライミングシューズを買った。本当はロックピラーズの靴を見たかったのだが、カモシカでも一種類しか置いてなかった。やはりカラファテに行かないとダメかなあと思いながら、ダメ元で好日を覗いてみた。町田にはほとんど置いてなかったが、…

西調布 ボルダリングジム 『ウェストロック』

新入生たちを連れてボルダリングジムへ行った。久々すぎて感覚がつかめず。新入生は上手に登っていた。ボルダリング部と一緒になったが、なぜ彼らがワンゲル部から独立してやっているのかよくわからなかった。 ブログに載せてもらった。 http://www.westrock…