2013-04-01から1ヶ月間の記事一覧

聖遺物崇敬の心性史

イエス・キリスト、聖母マリア、四福音書記者、十二使途、洗礼者ヨハネ、旧約聖書の預言者・イスラエル王・族長、新訳聖書の東方の三博士、そして数多くの殉教者たち。 これらの人々は聖人と呼ばれ、彼らの遺体や彼らが触れたもの、縁のあるものは聖遺物と呼…

北国シロクマノート

ゼミでノートを一冊用意しろと言われたので、いろいろ調べてみた。ノートにもたくさん種類があって、奥が深い。 長く使うものなので、どうせならいいやつを買おうと思ったが、あまり高すぎるのは(モレスキンとか)「自由に書くこと」を阻害しそうだった。青…

『エンデの遺言 根源からお金を問うこと』

よろしいですか、どう考えてもおかしいのは資本主義体制下の金融システムではないでしょうか。人間が生きていくことのすべて、つまり個人の価値観から世界像まで、経済活動と結びつかないものはありません。問題の根源はお金にあるのです。 お金は身近にあっ…

角幡唯介『探検家、36歳の憂鬱』

今は辺境を見ようと思えば、大金を払ってツアーに参加すれば簡単に行くことができる。国家的威信をかけて探検をしていた時代と違って、冒険に成功したところで社会的地位や名声が得られるわけではない。そんな時代に探検家として生きるのはいったいなぜなの…

桜絨毯

昨日の嵐でけっこう散ったようだ。 Tweet

平塚晶人『2万5000分の1 地図の読み方』

登山をする人なら誰しも、2万5000分の1の地形図を持ち歩いているはずだ。しかし地形図は記号の塊で、読み方を知らなければ持っていても意味がない。地図は見るものではなく読むものだ。 昔先輩に少しだけ習ったが、そのときはいまいち理解できず、そのまま放…

若林幹夫『地図の想像力』

「日本」という単語を考えるときに、無意識のうちに日本地図を思い浮かべる人は多いはずだ。しかし地図のように俯瞰するかたちで、実際に「日本」を見たことがある人は少ないだろう。それは頭の中で想像するしかない。その想像力は、地図によって規定されて…