槍穂高縦走 2014.9.11〜14
一年ぶりくらいの縦走。天気に恵まれて毎日快晴だった。軽量化のために36リットルのザックにテントと二人×四日分の食料を詰め込んだ。
10日
バイト先の棚卸しで忙しく、準備する時間をなかなか取れなかった。新宿から松本へバスで向かう。上高地まで直接行くバスもあるが、予約で一杯だった。何か忘れただろうなあと思っていたらヘルメットを忘れていた。バスを待つ間に紫いもシェイクを飲んでみる。なかなか美味しい。
この日は松本で駅寝。意外と大きな駅だ。
11日
始発で新島々へ向かいそこから上高地までバスに乗る。後輩がこっちを当てにして現金をほとんど持ってきていないという。腹をたてるのもバカバカしかった。俺は余計なお金は持ち運ばないのに。自分のことは自分でやれといいたかった。
上高地に到着。平日だからそれほど人は多くない。今日は槍沢まで歩くだけなのでそれほど焦る必要もない。
川沿いの道を歩いていく。途中でポリタンから水が漏れていることに気づく。背中がびっしょり濡れてしまった。稜線を歩くのに水を運べる量が減ってしまったのは痛かった。
槍沢には二時頃到着した。一人700円で水は豊富に流れている。今回はステラリッジのⅠ型に二人で寝る。座るとさすがに狭いが、荷物さえ軽量化しておけば寝るのはまったく問題ない。なぜかやたらでかいザックを持ってきた後輩の荷物は外に出させた。まだまだ青二才という感じだ。
月がまぶしくて目が覚めた。
12日
三時半に起床し、五時出発。だんだん明るくなってきた。
槍ヶ岳が見えてきた。かっこいい。
南岳まで行ってもよかったが、風が強く寒いしモチベーションがあがらないのでここで泊まることにした。八時の幕営はさすがに初めてだろう。ロケーションはいい。
ぐだぐだしていたらガスが出てきてしまった。日が暮れる前にピストンしておく。
夜はかなり冷えた。けどモンベルの#3で何とかなった。
13日
メインディッシュのキレットが待っているので気合も入る。五時半に出発した。
今日も天気はいい。縦走してる!って感じの風景にテンションもあがる
南岳小屋に七時着。コースタイムの半分ほど。設定がおかしいのでは・・・
ここからはキレットの始まり。狭い岩稜が続き、ハシゴや鎖がたくさんあるので気が抜けない。思っていたよりは難しいが、怖くはなかった。せめてこのくらいの難易度がないと面白くない。初心者の落石が怖いのでヘルメットはぜひ欲しいところだった。後ろについてしまったときは本当に怖い。
北穂高小屋で一息つく。特に問題なくいいペースで通過できた。
そのまま気合で穂高小屋を目指す。涸沢岳の登りはめんどうだった。
十三時前には小屋に着いた。槍から七時間半弱だからいいペースだったと思う。三連休ということもあり人が多い。何とかまだテンバは残っていたが、最終的には小屋の周りの石畳にテントをはっている人もいた。頑張ってよかった。ここは飲み水も豊富にある。
テントの受付をしたら、「随分コンパクトな荷物ですね」といわれた。
小屋の予報を見ると寒気が近づいてきてるらしい。天気は崩れなさそうだが、寒くなりそうだ。予想通り夜はかなり冷え込んだ。隣のテントの人が寒い寒いと言っていて全然眠れてなさそうだった。
14日
フライにびっしり霜が付いていた。寒いわけだ。寒くて動く気がせず、朝日が昇るのを待つ。
照らされる奥穂高岳。
重太郎新道を下るつもりだったが、もう昨日で満足したのでとっとと涸沢に下ることにした。人が多くてすれ違いが大変だ。テントはかなり多かった。紅葉の時期はもっと混むんだろうな。
横尾まで下り、そこから早歩きで二時間ほどで上高地に着いた。
上高地アルペンホテルの温泉でさっぱりする。広くは無いが、湯の温度は好みだった。これだけいい縦走をしてしまうと、もうしばらく縦走はいいかな。
ちなみに上高地ではカードが使えずATMもないので、現金がないと困ることになる。一応最終手段として、身分証を担保に新島々のセブンのATMでおろして支払いをすることも可能だ。それがなければ後輩は帰れないところだった。