ヨーロッパ自転車旅行記 その三

8/16 München〜Bibisee 70km


 7時に起床。スーパーは何時に空くのかと聞いたら、「8時か8時半。確実なのは9時。」という実に大雑把な返事をいただいた。散歩も兼ねて歩いていく。


 今回は味付けとしてインスタントのコーンスープを50袋ほど持っていった。日本で買ったほうが安いし旨いだろうと思ったからだ。自炊するときはマカロニを茹でてコーンスープを入れる、というのがほとんどだったので、後半は食事というよりも作業と化していった。


 自転車を載せてトラムで外れまで行こうとしたら、ダメだと下ろされてしまった。なぜだ。この前は何も言われなかったのに。チケット代返せ。中心部はとても走り辛いので、押して歩く。


 またIsar川沿いに遡っていく。ドイツの自転車道は、看板が小さくて入り組んでいるので分かりづらい。遠くに山が見えてきた。アルプスだ。


 快調に走っていくが、後ろのタイヤがカタカタしているのが気になる。出発前にもろくに整備をしなかったからなあ。とりあえずコーラを補給する。


 エネルギー補給をしたので、勇んで出発すると後輪がパンクしていた。初日から・・・嘆いても仕方が無いのでとっとと修理をする。こういうのは早く終わらせるのがよい。それにしても先行きが不安だ。


 また自転車道の看板を見失って、道が分からなくなった。近くにインフォメーションは無かったが、ちょうど警察署があったので、そこで聞いてみた。ものものしい。


 人のよさそうな警官が地図を出してきて、ここのダートを通っていけばよい、と同じ説明を10回くらいしてくれた。しかし実際に走ってみると、どこを通るのかよく分からない。適当なところで森に入ってみる。


 うーん、これは明らかに違うだろうなあ。でも引き返すのも面倒だとそのまま突っ切る。20分ほど彷徨ったあと、なんとか民家の裏に抜け出すことができた。しかし道がまた分からなくなったぞ。


 今度は通りがかりの人に聞く。「今はここだ」というので見てみると、ほとんど警察署の近くまで戻ってきていた。ぐるっと回ってしまったようだ。しかし、そこからは道を聞いたら簡単にキャンプ場に着いた。


 高そうなキャンプ場だったが、一人6.50ユーロと書いてある。どうしようもないのでビールを飲む。


 やはりキャンピングカーが多い。