自転車カナダ横断 Calgary〜Winnipeg編 その八

8/25 Elkhorn〜Portage la Prairie 240km

 本日は晴天なり。そして待望の西風。まさか平地でこの荷物満載のこの自転車で40km/h巡航ができる日がこようとは。あまり漕がなくても25kmは出るくらいの風だった。走っているときはそれほど感じないが、止まって休憩するとすごい風であることが分かる。


 もうすぐBrandonに着く。本当ならばここでチューブとパッチを買うつもりであった。しかし、こんないい風が吹いているのに呑気に買い物などしていていいのか?いや、よくない。このまま行こう。止まっている場合ではない。


 ひたすらこぎ続け、Portage la Prairieが見えてきた。フランス語名の町は初めてだ。東に行くにつれて多くなるようだけど。町が近づくとなぜか路肩がダートになった。走り辛い・・・


 頑張って目標としていたキャンプ場に到着。一日中漕いでいたので疲れた。ここからWinnipegまでは60kmほどなので、明日はかなり楽だ。


 この日は一枚だけ写真を撮った。フランス語だからよく分からないが、ケベックに帰る途中で亡くなったのだろうか。車からは見えないであろう位置にひっそりとたたずんでいた。




8/26 Portage la Prairie〜Winnipeg 60km


 Winnipegに着いたはいいものの、Visitor Centreが見当たらない。マックで宿の位置を確認しておく。今日中に買出しを済ませてしまって、明日には出発しようかと思っていたが、よく考えてみると今日は日曜日だ。定休日の店が多い。どうしよう。


 とりあえずHi-Hostelを目指して走る。Calgaryで泊まったのと同じ系列の宿だ。しかし、ここで後輪に違和感が。またパンクだ・・・昨日パンクしなくて本当によかった。直す気も起きず、押して歩いていたら自転車屋を発見した。何かホイールに問題でもあるのかと思い、一応見てもらうことにする。


 すぐに修理が終わったが、特に何も言われなかった。実費だけで直してくれたので安かった。気を取り直して出発。


 宿に着いた。しかし何か様子がおかしい。ドアは開かないし、中に誰もいないようだ。張り紙を見ると閉鎖したように書いてある。なぜだ。ロンリープラネットを引っ張り出して他の安宿を探す。もう一軒だけあるようなので、行ってみることにする。それにしてもここにいると何かアブナイ人たちが話しかけてくる。後でこのHi-Hostelのレビューを見たら、周りに危ないやつが多いと書かれていて妙に納得した。


 もう一軒の安宿はWinnipeg GuestHouseというところ。小さな宿だ。ここで日本人の女の子が働いていた。仕事をする代わりにタダで住ませてもらっているらしい。「みそ汁飲みたくないですか?」と言ってインスタントのやつをくれた。日本から持ってきたのだろうか。