オーストラリアツーリング その九

3/3 Coral Bay 観光

 Darwinまでの日数を計算してみる。全て順調にいって、かつ休息日をとらないという条件でも30日はかかりそうだ。明らかに間に合わない。どこかからバスを使うことになるだろうな。

 散歩に出かける。通りが一つしかないほどの小さな町なので、すぐに歩き終わってしまう。海は青く澄んでいて、今までで一番綺麗だと思う。


 魚がたくさん泳いでいるのが肉眼で見える。透明度が高い。


 シュノーケリングをやってみたかったけれど、道具が高かったので止めた。
 泳いで遊んでいたが、一人だと大して面白くないことにようやく思い至る。リア充爆発しろ。

 宿に戻り、ネットで天気予報を見る。今週はそんなに悪い天気ではなさそうだ。Exmouthまでは行かずに、Karrathaへ向かおう。

 荷造りをして一眠り。やたらと眠いぞ。

 

 砂浜を歩く。かなり長いので、片道1時間ぐらい歩いた。前に進むのはいいけれど、同じ道を戻るのは少し疲れる。そういえば途中に全裸の男が突っ立っていた気がするが、あれはなんだったのだろう。見なかったことにしておくか。

 
 夕食は外で食べる。巧みな話術にのせられて、食後のコーヒーまで注文してしまった。美味しかったからいいけれど。


3/4 Coral Bay 〜BC 130km

 早めに朝飯を食べて、とっとと出発。またパスタを茹ですぎて、気持ち悪くなった。


 久々の追い風だったので、快調に飛ばす。60kmを一気に片付ける。しかしこのような快適なランはそう長くは続かない。西に分岐した辺りから向かい風になってしまった。

 遮るものがほとんどないので、風は基本的に強く、15km/h以上のペースで漕ぐことが出来ない。こういう時は楽しいことも浮かんでこないので、ただ漕ぐことのみを考える。右、左、右、左とペダルを踏む。つらい時は「何でこんなことしてるんだろう」と度々思うが、終わってみればつらかったことの方がいい思い出になっていたりする。だから性懲りもなくまた旅に出てしまうのだ。

 今日は久々に野宿で自炊をした。今まではあまりやる気がなかったけれど、夕方になれば蝿は減るし(その代わり蚊が増えるけど)、テントの中は暑すぎるので、外で自炊をするのはちょうど良いかもしれない。


3/5 BC 〜Nanutara RH 130km

 High Way に合流してからも道は広くならず、交通量は増えるので少し走り辛い。しばらく走っていると景色に変化が訪れた。山だ。久しぶりに山を見た。


 また台形だ。オーストラリアには台形の山が多いのだろうか。ずっと地平線ばかりだったので、この程度の変化でも嬉しい。


 屋根付きベンチがあったので、少し昼寝をする。


 鳥も日陰で休憩。日向は早足で動き、日陰ではゆっくりになるのが可愛らしい。


 6時過ぎにNanutaraに到着。ここは10時まで営業している。辺鄙なところにあるRHは営業時間が長めだ。

 コーラとハンバーガーだけで$20もする。正気の沙汰とは思えない。高いくせにあまり旨くないし、店員の態度も悪い。車だったらこんな所絶対にスルーする。

 
 「キャンプしたいんだけど」
 「向こう行って地図を見ろ」
 そう言われたので外に出てみたが、地図などない。仕方ないので、キャンプしてた変なおっさんに受付の場所を聞いたら、「ここに張っていいぞ」とのこと。
 
 「Bathroomの鍵はお前のために開けといてやるからな」とも言っていたので、明らかに管理人ではない。まあ勝手に張ってたら後で請求にくるだろう。
 今にして思えばこのおっさんも料金払ってなかったんだろうな。

 水はゲロのように不味かった。この水は飲めるのか・・・?
 あまりにも不味かったので水を買ってみたら、1.5ℓで$7.00もした。どんだけぼったくる気だ。