オーストラリアツーリング その七

2/27 Overlander 〜BC(Wooramel先) 140km

 Overlanderで朝食。朝からコーラ1.5ℓを飲むのは結構きつかった。店員に確認したところ、道路閉鎖、ハリケーン共に無しとのこと。ここでようやくライターを手に入れた。

 北に向かって走っていると、突然大量のバッタが現れた。道路一面に広がっていて、当然避けることもできないので、ぶちぶちと蹂躙しながら進む。嫌な音だ。道路が緑がかって見えるのはこいつらの死骸のせいか。


 WooramelのRHで休憩していると、PeterとLasseに再会した。今日の朝Monkey Miaに寄ってきたらしい。まあ車なら余裕だろうな。

 外にでると雨雲が見えた。雨が降り出す前に走っておこう。


 夕方に東側から雷雲が近づいてきた。頭上に来ると、突然冷たい風が吹いてきて背筋に鳥肌が立つ。太陽が隠れたわけでもないのに、体感温度が10度以上一気に下がり、汗がひいていく。ここまではっきりしているものなのか、と驚いた。
 遠くで雷が落ちているのが見える。高い木もないし、明らかに落ちるなら俺のところしかない。急ごう。もう少し走ればRAがあるはずだ。そこまで行かなければ身を隠す場所もない。

 なんとか雨が降る前にRAに着いた。急いでテントを立てる。屋根付きベンチから少し離れた場所にしておく。落ちるなら向こうに落ちてくれる・・・はずだ。そう信じよう。

 凄い音と光だ。何も遮るものがないので、遠くのものなのか近くのものなのか判別しづらいが、ひっきりなし光り、雷鳴が轟いている。オーストラリアの嵐は激しい。打たれぬことを祈るのみ。

 
2/28 BC 〜Carnarvon 80km

 嵐が過ぎ去った後、テントの中があまりに暑くて眠れなかったので、外に出てベンチの上にマットを敷いて寝た。涼しくて良かったが、当然の如く蚊に刺されまくった。

 Carnarvonへ向かってひたすらペダルを漕ぐ。それにしても暑いな。


 Carnarvonには昼過ぎに到着。スーパーで買出しをして、一番近くのCPへ行く。

 受付には誰もおらず、テントは勝手に張っていいから後で受付に来い、という張り紙がしてあったので、その通りにする。小奇麗だったので、先に値段を確認したかったけれど・・・何か嫌な予感がするなあ。


 「$28だ」
 もうね、アホかと。何でそんなに高いんじゃボケと心の中で散々悪態をついた後、泣く泣く支払った。わざわざテントを畳んで他を当たる気力はなかった。というか他に選択肢はあるのだろうか。

 夕飯を食べようと思い町に繰り出したが、店はどこも閉まっていて閑散としていた。大きめの町といえどこんなものだ。


 RHでハンバーガーを買って食べる。店員の動きが機械的で、ターミネーターを彷彿とさせた。

 夜中に突然雨が降り出した。フライを全開にしていたため、雨が入り込んでくる。慌てて閉めるが、今度はもの凄い風が吹き始めた。ポールが折れてしまうのではないか、と思うぐらいの強風だ。適当に張っていたので、ペグが外れてしまった。仕方なく外に出て張りなおす。ああ眠い・・・