ヨーロッパ自転車旅行記 その十二
8/26 停滞
ヨーロッパのキャンプ場は夜も明るすぎる。ライトアップなんて要らないだろう。
自転車ですれ違うときに「Servus!」や「Chao!」と挨拶をされるのだが、どちらも「さようなら」だよなあと思っていた。しかし辞書で調べてみると、どちらも「こんにちは」から「さようなら」までを兼ねる軽い挨拶語であるようだ。
バスでボルツァーノに行こうと思い、雨の中カッパを着て待つ。なぜかこのバス停には屋根がない。30分に一本来るはずなのだが、一時間ほど待ってもバスが来ない。うんざりしたので戻ることにした。Siusiで買出しができればよいのだけれど。
Siusiにはスーパーはあるが、本屋はなかった。本当は地図を買おうと思っていたのだが。まあないものは仕方ない。買い物を終えたのがちょうど昼頃であった。もしかして昼間はバスも休みなんじゃないかと思ったらビンゴ。また一時間ほど待たねばならないので、レストランに入った。
クノーデル。注文する前は忘れていたが、こんな団子料理がこの辺の郷土料理にあったなあ。
この旅で、栓抜きを使わずにビール瓶の蓋を開ける宴会芸を身に付けてしまった。まあ何度も失敗して血を流すことになったが・・・
8/27 Gardena峠 敗退
天気はいまいちだ。しかしキャンプ場にいるのも暇なので、晴れることを願って峠に向かって出発。
雨宿りをしても止む気配はなく、この天気でのぼってもなあ・・・ということで戻ることにした。午後になるとたまに晴れ間が見えた。
けっきょく高い金を払ってキャンプしただけになってしまった。ドロミテは前から来てみたいと思っていたが、車は多いし、物価は高いしで観光地化されすぎていてあまりいい印象がない。まあ晴れてガルデーナ峠に登れていたら変わっていただろう。天気ばかりはどうしようもない。
夜中にはまた嵐がきた。ゴロゴロゴロゴロ。雨ばかりで鬱陶しい。