自転車カナダ横断 Winnipeg〜Sault Ste. Marie編 その七

9/4 Thunder Bay〜Nigipon 95km

 何か見たことあるやつがいるなーと思ったらリッジだった。またお前か。昨日プライベートロードに入って水を汲んでいたら、持ち主とばったり鉢合わせてしまい、警察を呼ばれて罰金を取られたあげく、野宿していたところも追い出されたそうだ。一晩中走ってきたらしい。災難だなー。


 今日はクッキーしか食べていないが、快調に漕いでいた。どこかで昼飯を食べたかったが、レストランはなかなか現れず。しかも後輪がパンクした。チューブを交換するついでに前輪と後輪のタイヤを交換しておく。やはり後輪のほうが磨耗していた。一昨日の停滞日にやっておけばこんなところでパンクせずにすんだかもしれない。


 雨が降りそうだったので、急いで直す。雨の中のパンク修理なんて考えただけで気が滅入る。


 Nigiponの町が見えてきた。結局クッキーだけで100km近くを漕いできた。慣れればなんでもないけれど。この町のキャンプ場は閉鎖されていた。もうオフシーズンか。


 しかし、キャンプ場が閉鎖されているということは、あわよくばビジターセンターの周りでキャンプさせてもらえるかもしれない。とりあえず話をしにいくことにする。

 「キャンプしたいんだけどどこかない?」と聞くと、どこかに電話で確認してくれた。湖沿いのところにもキャンプ場があるらしく、そこももう閉鎖されていて、水もトイレも使えないけどそれでもよければタダで張ってもよい、ということだった。ラッキー。


 誰もおらず閑散としている。鳥は多い。


 スーパーで買出し。空腹だとついつい買いすぎてしまう。

 テントに戻ると、近くのテーブルでおっさん達が談笑していた。毎晩ここに集まって談合しているようだ。オーストラリアでもおっさん達に囲まれたことがあったなあと少し懐かしかった。


 ぼけーっと空を見ていると、すごい速さで雲が広がってきた。今日の晩は嵐の予報だ。


 雨は降ってきたけど、車の音はまったく聞こえないので非常に快適なキャンプだった。ここが一番よかったかも。