オーストラリア観光 その五
3/30 Darwin
バスでWildlife Parkへ。WPは広大なので、場内を無料のShuttle Trainが運行している。
それにしても開放的な動物園だ。洪水で通路が閉鎖になっていたりする。
Billabongでペリカンの餌付け。あまりにも開放的なので、野生のやつも集まってきていた。ただペリカンは縄張り意識が強く、野生のやつは攻撃されていた。
Ooloo Sandbar。エイの餌付け(!)をやっていた。
WPのメインは何と言っても、Birds of Preyだ。様々な鳥が見事な飛行をみせてくれる。一匹あらぬ方向へ飛んでいったやつがいたが、ちゃんと帰ってきた。よく逃げないなこいつら。
最後にNoctural Houseへ。ここは夜行性の動物がいる。コウモリが固まってぶら下がったりしていてなかなか面白い。
バスを降りるときに、運転手が「日本がすぐに復興できるように祈っているよ」と言ってくれた。震災以降たくさんの人が応援してくれている。
そして異変に気付く。自転車がない・・・
少し動転して街を歩き回ったりしたが、とりあえず警察へ行かなくてはならない。拙い英語と写真を織り交ぜて説明し、なんとか理解してもらった。明日には帰らねばならなかったので、「見つけたら日本まで連絡してあげよう」と言われたが、まあ盗まれた自転車など見つかることはまずないだろう。
空港まで自転車で行くつもりだったが、それは出来なくなったので、宿でタクシーの予約を頼んでおく。
最後の最後でこんなハメになるとはなあ。まだ序の口だったけど。
3/31 Darwin Airport
タクシーを昼過ぎに頼んでおいたが、約束の時間になっても一向に現れる気配がない。この時間受付は閉まっているので確認することもできない。もうフライトに間に合わないぞ。
受付が開いてから問い詰めると、「昨日は予約ができなかったから、今日の朝もう一度言ってくれないと」とほざき始めた。喧嘩売ってんのかてめえ。そんなこと一言も言ってなかっただろうが・・・などと啖呵を切る気にもならず、すぐにタクシーを呼ばせる。ここのバックパッカーにはなんらいい思い出がない。ただのゴミだった。
空港に到着。チケットが変更できるか聞こうと思ったが、受付に人がいない。ここに留まっても仕方がないので、とりあえずシドニーまでのチケットは買いなおさなければいけないだろう。フライトは真夜中で、大分時間があったのでソファで寝る。
爆睡していると、警備員に揺り起こされた。
「今から爆発の危険性があるものをチェックするので、ここから離れて下さい」
「は、はあ・・・」
そう言って自分の荷物をとって移動しようとすると、
「それはあなたの荷物だったのですか?空港内では荷物から離れることは違法です。今から警察が来るのでそのまま待っていてください。」
はあ?1mも離れてないだろこのボケが。
すぐに警察がやってきて色々と聞かれた。まあ一応理解はしてくれたみたいであった。それにしても、自転車を盗まれ、フライトに遅れた上に、テロリスト扱いまでされそうになるとは・・・ここまでくるとなかなか面白い。
シドニーまでのフライトの乗り心地は最低だった。
4/1 Sydney Aieport
シドニー空港ではカートも国際ターミナルへの移動も有料だ。この守銭奴め。カートなんぞに金を払う気にはならないので、そこらへんに放置されていたカートを使った。
ちょうどJALがあったので、日本行きのチケットが幾らするか聞いてみる。$1500はするだろうと言われた。高すぎる。「自転車が盗まれて、乗り遅れちゃったんですよ」なんて話していたら、「もしかしたら変更できるかもしれませんよ」とカンタスに確認してくれた。
どうやら変更できそうだ。わざわざありがとうございます。
カンタスの受付へ行くと、$80で変更してくれた。(後で分かったことだが、変更できたのは原発のせいでキャンセルが多かったからだろう。一人3シートずつ使えるぐらいにガラガラだった)。しかし出発は明日の朝なので、それまで時間を潰さなくてはいけない。
空港は24時間開いているわけではないので、どこかで宿をとらなければいけない。しかも出発が朝一なので、空港の近くがいいだろう。少し割高だが仕方ない。
観光に行く気にもならず、ホテルで寝て過ごす。明日には日本に帰るんだなあと思っても、なかなか実感が沸かない。
隣にあったマクドナルドはなかなか面白く、タッチパネルで注文し、クレジットカードで支払うという形式になっていた。注文してから10秒しないで出てくる。恐るべきスピードだ。飲み物は自分で注ぐドリンクバー形式だったが、コーラ以外は故障していて飲めなかった。
翌日に無事帰国した。自転車を盗られるという綺麗なオチをつけて、この旅は幕を閉じた。尻すぼみな感じは否めないが、いい旅だった。
夏もどこかへ行こうと思っていたけれど、自転車を盗まれてしまったので行けなくなってしまった。