ヨーロッパ自転車旅行記 その十九

9/3 Filisur〜Andermatt 40km(+電車移動)

 朝は寒い。朝日がでてきたと思ったら、ちょうど一本だけあった木の陰に入ってしまった。なぜこんな角度で…。


 こんな感じの自転車道は多い。


 行く手には山がある。今日も登りだ。



 車の少なそうなわき道を行ってみる。目的地に辿りつけるだろうか。看板には地図に載っていない地名が書いてあるのでよく分からない。


 けっこう急な坂だ。標高があがってきたので眺めはいい。


 ただ、道が間違っていたらこれを下らなければならない。



 だんだんと不安になってきたので、畑仕事をしていた人に道を聞いてみた。
 「この道Thusisに行く?」
 「行かない」
 泣く泣く下ることになった。それにしても、こんな眺めのいいところで畑仕事をやっていたら気分いいだろうなあ。


 途中に廃墟があった。廃墟は独特な雰囲気がある。




 時間も遅くなってきたので、Thusisから電車に乗ることにした。今週の後半から雨が続きそうな予報だったので、早めに峠を越えておきたかった。なので、Andermattまで電車移動をしようと思った。



 電車の料金は思っていたよりも高く、6800円も取られた。これなら走ったほうがよかったかも・・・


 電車の中で自分の臭さに気づく。特に靴を脱ぐとほとんどテロである。ご迷惑をおかけしました。



 Andermatt駅に到着。あれは日本語じゃないか。やはり観光客が多いのか。こんな注意書きがされるってことは渡る人が多いということだろう。恥ずかしい。


 しかし向こう側に渡るには、階段を下って登りかえさなければならない。この自転車があると大変だ。どうしたものかと考えていると、車掌が話しかけてきた。

 「あそこに書いてある意味分かる?」
 「分かるよ。日本語が書いてあるしね」
 「あの一番最後のやつ?でもあなたは通っていいわ」

 ということで通らせてもらった。


 アンデルマットにキャンプ場があるということは聞いていたので、走り回って探す。町のはずれにあった。



 行く手に聳え立つのはSt.Gotthard峠やFurka峠といった厳しい峠だ。明日はFurkaを越えていく。